「京都まちなかこだわり住宅」設計コンペで最優秀賞に選ばれた住宅モデル(東山区三条通北裏白川筋西入)が4月19日にオープンする。
コンペは「暮らしよい京都のまちづくりを目指す」ため調査・研究する都市居住推進研究会と京都の景観保全と市民・企業・行政が協働のまちづくりを推進する京都市景観・まちづくりセンターが共催した。京都にふさわしい住宅を京都の材料と職人で作り、これからの京都の地場産業や伝統産業の振興と後継者の育成や、「良質な都心部のまちづくり」を目的に行われた。
81組の応募者の中から最優秀賞に選ばれたのは現代京都都市型住居研究会の魚谷繁礼さん、池井健さん、正岡みわ子さん。研究会では「現代の京都にふさわしい住宅モデルの構築に向けての調査・研究・提案・実践」を行っている。
優秀賞に選ばれた住宅は少子高齢化・核家族化などを踏まえたもので、部屋の数を増減できるなど住人のライフスタイルに合わせてフレキシブルに対応できる点が特徴。建材には京都の木材を使い、京焼のタイルや金物、畳など京都の伝統産業や地場産業が随所に活用されている。受賞者の1人、魚谷さんはコンペについて「大変と感じることはなかった。新しいことに取り組めたし、いろいろな方と関わることができたのでとても楽しかった。今後、この家が京都の新しい住宅モデルになってくれれば」と話している。
モデル住宅は7月15日まで一般に公開し、週末には同住宅の企画・建築に携わった職人を招いて座談会も開く。今後、購入希望者がいれば住宅の販売も検討するという。見学時間は、13時~17時。水曜休み。GWは、5月3日・4日・5日が休み。