「ボークス ホビースクエア京都」(京都市下京区七条御所ノ内中町)で12月18日・19日、1周年を記念したイベントが行われた。
ホビーの企画・制作から製造、販売を行う「ボークス」グループの同店。その始まりは38年前に新町今出川にあった飛行機模型専門店。昨年、その京都に同店がオープンした。1階では鉄道模型を扱い、2階ではコレクションホビーを中心に展示・販売している。
18日には、ガンプラと「ブロッカーズ」のコンテストが行われた。ブロッカーズは同社オリジナルのブロックトイ(パーツを好きなように組み合わせて形を作るプラモデル)。その審査は制作者のヨシトさんが自ら行った。「ポーズや技の名前などを考えているうちにオリジナルの物語ができてくるはず。自分の世界を持ってもらえるとうれしい」と話す。
翌19日には、スケールモデルのフリーマーケットを開いたほか、「造形村」スケールモデル開発部の塚越由貴さんが「ダグラス A-1H スカイレイダー」の発表を行った。この第一弾にあたるスケールモデル「震電」は必要な資料がなかったため、アメリカのスミソニアン博物館まで行って確認するなど細部にまで気を配った。「これは『プラモデル』ではなく、『プラスチックを使って作った飛行機』」と塚越さん。そのためパッケージの仕様の部分もほとんど実機の説明をしたという。
「作りっぱなし売りっぱなしではなく、楽しんでもらえる場所を提供するのも私たちの役目」と店長代理の生島秀郎さん。イベントなどで寄せられたユーザーの声は商品に反映されるという。例えば、先のブロッカーズでは2種類だったジョイントパーツを新たに4種類追加した。関節の可動部分が大きくなり、複雑なポーズができるようになるなど「可能性が広がった」とヨシトさん。
同店の利用客は30~50代の男性が9割を占める。「特に鉄道模型は敷居が高いと思われているのか若い人は少ない」と生島さん。「一部の人だけでなく、幅広い人に楽しんでもらえるイベントや店づくりをしていければ」と今後の意気込みを語る。
営業時間は11時~20時(12月31日~1月3日は18時まで)。