9日に神戸から始まる24時間肩たたきイベント「PUSH 24－24時間カタタタキに愛をこめて－」が翌10日、京都でゴールを迎える。

　肩たたきをするのは「プッシュ」さん。大学時代、リフレクソロジー（足裏マッサージ）サークルで「この手一つで生み出せる出会いに魅せられ」サークル引退後も個人で活動。気楽に誰でもできる素人マッサージを考えた時に肩たたきに思い当たり、四条大橋で「路上フリー肩たたき」を行ってきた。

　さらに、「肩たたきを広めたい」と関西マルチメディアサービスの地域活性・社会貢献サポートプロジェクト『ユメコラボ』」に応募、採用される。同プロジェクトにより父の日、母の日の肩たたきイベントを実現させてきた。今回はプッシュさんがこれまで世話になった人や協力企業、一般公募の店舗などを訪問し、肩たたきを行う。

　9日20時に「ユメコラボ」CMソングになっている「ジェイムス」のライブ会場「太陽と虎」（神戸市中央区）を皮切りに、翌早朝は大阪でラジオ体操などにも参加し、ゴールまでほぼ不眠不休で肩たたきを続ける。たまたま10月10日がプッシュさんの両親の結婚記念日ということから、ゴールは長岡京のプッシュさんの実家に設定した。イベント開催中はブログやツイッターで運営スタッフが更新を行うほか、ユーストリームでのハイライト中継も予定する。

　これまで印象に残っている肩たたきについて、プッシュさんは「京都でメキシコの人に肩たたきをしたら、突然プロレスマスクをかぶり逆に肩をたたき返された。さらにお礼と言って、今では流通していないレアなタイプの50ペソをくれた」と話す。また、あるおばあさんが「ああ今日はやっと会えた、いつもおるかなぁと思ってお菓子をずっと持ち歩いてたんやけどな、やっと渡せるわ」とお菓子をもらったという。「同じ場所で続けていてほとんどの人は無関心に通り過ぎるが、見てくれている人もいるのだと感じた」と当時を振り返った。ゴールでの肩たたきは「なるべく、今までのことを思い出して、あぁありがとうなぁ育ててくれて…という思いで（両親の）肩たたきをしたい」とも。

　京都では15時半ごろに四条大橋で肩たたきを行うほか、移動中も一般公募の自宅などを訪問する予定だという。