EV(電気自動車)またはPHV(プラグインハイブリッドカー)を使ったタクシーで京都市内の観光地を巡るモニターツアーの出発式が8月20日、大覚寺(京都市右京区嵯峨大沢町)で行われた。
同ツアーは、JTBが「京都府次世代自動車パートナーシップ倶楽部」の観光ワーキンググループの協力で発売した個人型旅行プラン「京都ECO観光モニターツアー2日間」。京都に1泊し、5時間EVまたはPHVのタクシーで観光地を巡る。ツアー参加者は、降車時にアンケートに回答する。
出発式に出席したのは東京から参加した清野吉光さん。EVタクシー「i-MiEV(アイミーブ)」で宿泊先から大覚寺に到着後、大覚寺の駐車場にある充電器で充電を行った。乗り心地について尋ねられると「とても静か。4人で乗っていたが坂もストレスなく乗ることができ、軽という感じがなかった」と満足感を表した。「京都は緑が多いので排ガスが少ないEVは環境にやさしくていいのでは」とも。その後、清野さんは同寺で行われた「宵弘法」を楽しんだ。
好評だったEVタクシーだが課題もある。「大覚寺の充電器も寺が負担している状態。普及には課金のシステムが整う必要がある」と話すのはJTB西日本広報室の岡部久人さん。また、タクシー利用は他の交通手段に比べて割高になるため、「海外からの富裕層などに浸透していくため、行政の方でもインセンティブをつけてもらえたら」と期待を寄せる。
応募があれば毎日出発する。旅行代金は1泊朝食・EV・PHV観光タクシー(5時間)付き、3人1室で1万3,800円~。9月24日まで。