三条烏丸の商業施設「新風館」(中京区烏丸通姉小路下ル)で3月16日より、「平成女鉾清音会」による10周年記念イベントが開催されている。
「平成女鉾清音会」は1996年に誕生。「平成の世の中に、『祇園祭』を愛する人であれば老若男女関わらず参加できる鉾(ほこ)を作り、これからの祇園祭の伝統文化の継承や新たな歴史を切り開いていければ」(同会)と設立された。現在は10代から70代の女性約80人によって構成されており、祇園祭の参加を目指している。
同イベントでは、新風館を「鉾建て」を行う「鉾町」に見立て、16日には、高さ20メートル、重さ10トンの「平成女鉾」の組み立てを公開し、17日にはオープニングイベントとして、同館の中庭の大画面を使って若手映像作家と音楽作家による「平成女鉾清音会」のイメージ映像も上映された。
今回のイベントについて同会関係者は「イベントを通じて、『新風館』を訪れる若い人たちに祇園祭の魅力や平成女鉾清音会の存在をアピールできれば。伝統や歴史を大切にしながら、誰もが関わることのできるオリジナルの鉾を作り上げたい」と意気込みを話した。
開催期間中、男女問わず鉾に上ったり、女性だけの祇園囃子などで、祭を体感できるようになっている。10周年記念で、平成女鉾オリジナルグッズや記念品も販売する。
祇園囃子や鉾拝観は毎日行われるが、時間は日によって異なる。拝観無料。21日まで。