大阪・京都・神戸の3都市の7つの映画館で4月1日、学生の料金を500円にする企画「え~がな500」が始まった。神戸・元町映画館で昨年行った同企画で効果が見られたことから、規模を関西の7館に広げて実施することが決まった。
神戸・元町映画館では昨年4月~6月、同企画を実施。学内や学校前でのチラシ配布やSNSの活用で企画をPR。実施期間中には上映作品も若年層を意識したタイトルも入れるようにした結果、2014年の大学生の年間動員率は平均3.5%から6.2%に回復。企画終了後の動員率も上がったことから、学生動員による興行収入は前年比193%を達成した。
対象となる映画館は、京都「京都みなみ会館」「立誠シネマプロジェクト」の2館に加え、大阪は「第七藝術劇場」「シアターセブン」「シネヌーヴォ」の3館。神戸は「パルシネマしんこうえん」「元町映画館」の2館。共通のチラシを持参し学生証を提示すると、1本500円(一部例外がある)で鑑賞できる。同サービスは2人以上で利用可能。7館全てで利用すると招待券のセットを進呈する。
「現在の大学生は平成生まれで、『映画館=シネコン』の世代。ミニシアターで上映されている作品への関心以前に、存在を知ってもらうことが重要。関西7館となったことで学生層をミニシアターに呼び込むことができれば」と各館は期待を寄せる。
6月30日まで。