はてな(東京都渋谷区)は2月14日、2008年4月に本社を京都に移転すると発表した。
2001年7月に京都リサーチパークで創業した同社は、キーワードでつながるブログサービス「はてなダイアリー」をはじめとするインターネット関連事業を運営。2004年に東京へ移転した。
今回の京都移転は、インターネットサービス開発のための人員を集約し、京都本社を「ものづくりの拠点」にする計画だという。近藤淳也社長をはじめとし、サービス開発のメンバーを中心に約3分の2が京都へ移動するが、現在の東京オフィスは営業拠点として残す。
開発拠点を京都に移すことについて、同社広報担当者は「ユニークなものづくり、ユニークな活動を続けていきたい。京都は学生が多い街。今後は積極的に学生のインターンを採用するなど地元学生との交流も行いたい」と話す。
近藤社長は「京都が日本のシリコンバレーのような場所となり、インターネット産業の流れを変えることができれば」とコメントしている。同担当者は「京都という街は代表が大学時代から起業までの間に過ごした土地で大変思い入れがある。東京進出後も『いずれはまた京都で』という思いがあった」と話す。
移転先のオフィスは、「烏丸御池近くのビル」に入居予定という。