NTT都市開発(東京都千代田区)は2010年秋、四条烏丸に開業予定の「(仮称)四条烏丸ビル」(京都市中京区烏丸通錦小路下ル)の計画概要を発表した。
敷地面積は2,487.35平方メートル、延べ床面積は17,471.87平方メートルで、地下1階・地上7階建て。フロア構成は、地下1階~地上3階が店舗で、4~7階がオフィスとなる。
建物外観は「街並みのスカイラインを意識した軒線を際立たせ、交差点に対峙(たいじ)するシンボリックなコーナー形状とすることにより、地域の景観や周辺の建物との調和を目指した」(同社)。1階には、歩道と一体となったピロティーや、京都市営地下鉄烏丸線・四条駅への入り口を設けるなど、歩行者空間の充実を図る。
オフィスフロアは、有効面積約1,580平方メートルの大規模な無柱空間を確保しながら小割のニーズにも対応できるよう計画し、非接触ICカードによるセキュリティーシステムや、ゾーンごとの冷暖房切り替えが可能な空調設備を備えるなど、機能的なワークスペースを提供する。
商業フロアは「最高の自分、自分らしさ探究」をコンセプトに、「自分のスタイルを確立している大人たち」をターゲットに、ファッション関連の業種を中心とする専門店約40店舗の入居を予定している。
同社は2001年に、旧京都中央電話局を改修・増築した商業施設「新風館」(中京区烏丸通姉小路下ル)を開業している。同社・担当者は「両施設を起点として、烏丸通りの回遊性の向上が図られると考えている」と話す。