書家の俵越山さんが1月21日から、新風館(京都市中京区烏丸通姉小路下ル)3階ギャラリー「トランスジャンル」で初の個展「俵越山展01」を開催する。
俵さんは「笑いを通して真実を伝えたい」と越前屋俵太としてテレビ出演や企画制作を手がけてきた一方、「晴れ時々書家」俵越山としての活動も。現在のような自由な書を始めたのは、過去に榊莫山さんを取材した際に作品に感銘を受けたのがきっかけだったという。「今までの活動からいったん停止しよう」と「越前屋俵太」としてのタレント活動を封印、4年間の山ごもり生活を送った後、再び「俵越山」として表現活動を始めた。
今回は初となる個展だが、「個展は絶対やるまいと思っていた」と俵さん。「作品に値がつけられるのがイヤだった」からだという。長年の付き合いである関西テレビ放送の古江薫プロデューサーは「武骨だが生命力があって人を元気にさせるようなインパクトのある作品」と評価する。今回の個展は「作品を欲しい人がきっといるから、その人たちのための個展を一度やればどうか」という古江さんのアドバイスがきっかけで開催が決まった。今までは「人の言うことに耳を貸さずに自分の考えだけで生きてきた」という俵さんだったが、今年からは人が言うことにも耳を傾けようと年末に開催を決断した。
俵さんは14日に放送された生放送番組「京都ちゃちゃちゃっ!」(関西テレビ・京都チャンネル)におなじみのいでたちで登場。ロックアーティストのコンサートで書いた書などを披露し、今回の個展について、「家族で来て楽しんでもらえれば」とコメントした。
開催時間は11時~19時。今月25日まで。