香老舗松栄堂(京都市中京区烏丸通二条上ル)は10月25日~28日、源氏物語の記録から一千年を迎えるにあたり、お香の鑑賞会を天台宗青蓮院門跡(東山区粟田口三条坊町)で開催する。
お香が日本の歴史に登場した飛鳥時代から、源氏物語に描かれるころまでの香りの歴史を紹介するほか、古文書を参考にして現代に甦らせた「薫物(たきもの)」を感じてもらう。薫物とは、源氏物語の中で登場する丸薬状のお香のこと。
同社企画広報部の波多野さんは「(今回蘇らせるにあたり)これまでの研究に加えさらに数カ月間試作を繰り返しているが、当時の香りがどのようなものであったかは誰にも分からないことなので、最終的には調合責任者の感性になる」と話す。
開催時間は9時~17時。同イベントは無料だが、入山料は別途必要。関連イベントとして同社ウェブサイトから申込をすると抽選で20組40人を、期間中の二夜のみ行われる「夜の特別鑑賞会」に招待する。