昨年12月24日で開局55周年を迎えた京都放送(上京区烏丸通り一条下ル)は、「55」年にちなんだ「GOGO」をキーワードに記念番組を放送した。番組コンセプトは「おおきに。おかげさんで」。
昨年11月には、FM放送のαステーション(下京区烏丸四条下ル)とのコラボ企画「KYOTO RADIO DAY」を開催。両局同番組、同時放送という試みで、韓国のアイドル「東方神起」も出演。12月24日の開局記念日の前後には、かつての人気ラジオ番組の復活やイベントも催された。
ホームページでは、同局にゆかりの深い55人のメッセージをウェブ上のポッドキャストで配信しており、桂米朝さん、桂文珍さん、笑福亭鶴瓶さんなどの落語家や俳優の長門裕之さんなど著名人が参加している。
1951年に「ラジオ京都」として出発した同局は、1969年にテレビ放送も開始した。深夜ラジオ「ハイヤング京都」(1979年~87年、1996年~99年)は、いまだに語り継がれる人気番組。「タイムリー10(テン)」(1980年~91年)では、民間テレビ局初のゴールデンタイムのニュース番組を始めた。今や、全国的に活躍するお笑い芸人「雨上がり決死隊」「オセロ」もかつてKBSで活躍しており、昨年の「M1グランプリ」覇者の「チュートリアル」は現在もラジオのレギュラーを担当している。
55周年記念について、同局関係者は「55周年は本当に『おおきに、おかげさんで』という気持ち。ラジオでは、今後も地元に還元できるコンテンツを発信していく。テレビでは、来年から独自放送が可能になる。本格的なデジタル時代を迎え、京都に根付いた優れたコンテンツを積極的に発信したい」と話している。