大覚寺(京都市右京区嵯峨大沢町)で11月26日、「ネスカフェドルチェグスト宇治喫茶屋in大覚寺」が始まった。主催はネスレ日本(神戸市)。
京都府とネスレが締結した「宇治抹茶の進行に関する連携協定」の取り組みの一環として行われる同イベント。東京・銀座で行われたイベントに続き、大覚寺でも100種類の和菓子と100種類の茶器のうちのいずれかで、同社のカプセル式カフェシステム「ネスカフェドルチェグスト抹茶」で作る抹茶を提供する。
ネスレは2012年に宇治玉露茶葉を生地に練りこんだ「キットカットオトナの甘さ 抹茶」を発売。日本国内でしか購入できないとあって、訪日外国人の定番のお土産として売り上げを伸ばしているという。「宇治抹茶」のカプセルも、今年2月に期間限定で販売されていたものが、9月30日に再発売となった。
米国などでの日本食ブームや健康志向を背景に、抹茶が「GreenTea」から「MACHA」と呼ばれるように。京都府は、ネスレのグローバルネットワークをいかし、世界での宇治抹茶の認知拡大を目指す。また「宇治茶の文化的景観」の世界文化遺産登録に向けた取り組みや、消費の拡大、2017年に控える京都府南部の5市6町1村の山城地域で展開する「お茶の京都」にもつなげたい考えだ。
大沢池のほとりに設けられたブースでは、2台のマシンを用意。立ち寄った観光客らがカプセルをセットして抽出開始の操作などを試したり、大沢池を背景に記念撮影したりする外国人旅行客らでにぎわった。
大阪から観光にきていた原田一男さんと良栄さんは「苦みが少なくて飲みやすく感じた。とても簡単な操作で抹茶が楽しめるのは便利」と話していた。
開催時間は10時~16時30分(数量限定につき提供できない場合もある)。今月27日まで。料金は無料だが、大覚寺の拝観料(500円)は必要。