京都水族館(京都市下京区観喜寺町、TEL 075-354-3130)が4月20日、リニューアルオープンした。
開館から4年目を迎えた同水族館は今回、大水槽と2階の水槽の展示を「京の海」としてリニューアル。マイワシの群れやコブダイ、ホシエイなど京都の海に生息する生き物を展示。展示板やチケットには生き物の水彩画を用いるなど京都らしさを発信する。新しいユニホームも三方を山に囲まれた京都をイメージして緑色のストライプの入ったものを採用した。同日、京都では高級魚の「ぐじ」として知られるアカアマダイとマダイを2階の水槽に入れて完成させる式典も行われた。
オープニングイベントには、展示魚の採集にも参加した「さかなクン」がアカアマダイやハモの絵を描いた白衣を着て登場。「サケガシラ」という深海魚の赤ちゃんを下村実館長と採集したエピソードを披露した。サケガシラの映像は新設の「京の海アカデミー」で上映する。
「アカアマダイの独特の泳ぎ方や砂の中に家を作る様子が見られたり、キダイが群を作って泳いでいたり、普段見る機会の少ない魚の泳ぎ方や環境が分かるのがいいところ」とさかなクン。「まさに『豪(ギョウ)華けんらん京都の海』です」と大きく腕を広げて水槽を紹介した。
下村館長も「京都は海のイメージが薄いが、アンコウやハタハタ、ホッケといった魚から、熱帯魚のようなミノカサゴ、世界一大きいといわれるミズダコ、深海魚もたくさん捕れる豊かな海。胸に魚ブローチを着けて分かりやすい格好をしているので、気兼ねなく質問もしてほしい」と来館を呼び掛けた。
開館時間は10時~18時(5月8日までは延長営業)。入館料は、一般=2,050円、大学・高校生=1,550円、小・中学生=1,000円ほか。