祇園祭「前祭(さきまつり)」の巡行が行われる7月17日、台風11号が西日本に上陸する可能性が高くなり、関係者や観光客を不安にさせている。
大型で非常に強い台風11号。16日の夜から17日にかけて西日本に上陸の恐れがあることから、16日に行う宵宮神賑奉納行事は既に中止が決まっている。巡行は雨天の場合、胴掛けなどの懸装(けそう)品は雨よけのカバーなどで対応しているが、強風の時は危険が大きいため中止の判断も想定される。
京都市観光協会が運営する観光案内所「京なび」(下京区、TEL 075-343-0548)によると、実施の判断は山鉾(やまぼこ)連合会が当日の朝5時30分に行い、結果を同協会ホームページに掲載。京なびでは、通常8時30分からのところ6時から電話対応を行う予定。
「観光客の方からもよく聞かれるが、今の段階では何とも言えない」と不安をにじませる関係者もいれば、「巡行が中止になったことは聞いたことない。きっと大丈夫だと思うが、安全には替えられないので(中止の場合は)仕方ない」と話す町衆も。