賀茂御祖神社(下鴨神社・京都市左京区下鴨下泉町)で5月31日、サッカーワールドカップ(以下W杯)必勝祈願の蹴鞠(けまり)が行われ、サッカー元日本代表の中田英寿さんが登場した。
中田さんはW杯に合わせ、サンパウロに6月12日~26日までサポーターのホスピタリティーセンターとしての機能を持つ「nakata.net CAFE@ブラジル」をオープンする。蹴鞠の後には、同施設に設置する神棚を寄贈を受けたほか、「八咫烏(やたがらす)」をモチーフとしたW杯用の特製のお守り「カチマル」の贈呈が行われた。
当日は、烏帽子に鞠水干(まりすいかん)、鞠袴(まりばかま)に身を包んだ京都蹴鞠保存会のにより蹴鞠の奉納では、シカの皮2枚を円形にして作られた鞠(まり)を蹴って「アリ」・「ヤ」・「オウ」と掛け声と共に回す様子に参拝者らから歓声が上がった。中田さんの近くまで鞠が飛んでいく一幕も。
サムライブルーの鞠水干をまとった中田さんは「横断幕に託された思いを選手につなぐ役割を果たしたいし、海外の方に日本の文化を知ってもらう機会にもしたい。日本代表には勝負だけではなく、相手のタイプは異なるが、『日本のサッカー』と言えるものを出していくことも必要。それがこれからのベースになっていく」と話していた。