錦市場は、正月準備のための人でにぎわいを見せている。
「京都の台所」とも呼ばれる錦市場。およそ130軒もの店が軒を連ねる。店には、正月のための棒だらや、かしら芋、くわいなどが並ぶ。鮮魚店の「魚力」では、大きな鯛の塩焼きを前に「さあ、祝鯛がなきゃ正月が迎えられないよ」と店員の威勢のいい掛け声がこだました。
総菜を扱う「不二食品」では、にしんをこぶで巻いた「にしん巻き」や「合鴨ロール」、「栗きんとん」など、「もちつき屋」には鏡餅や丸餅を求める人で行列ができていた。注連飾りを扱う屋台の前では、海外からの観光客らが足を止めて写真を撮る姿なども見られた。
野菜などを買い足しに来たという女性は、「この様子を見ると、年末だなと感じる。いい年を迎えたい」と話していた。