日本漢字能力検定協会(京都市下京区烏丸通松原下ル)は12月12日、恒例の「今年の漢字」を清水寺本堂で同寺の森清範貫主の揮毫(きごう)により発表した。
今年で18回目となる同イベント。全国に設置した応募箱やインターネットを通じ11月1日から12月5日まで「今年の世相を表す漢字」を募集した。
2012年の「今年の漢字」には「金」が選ばれた。この字は2000年に続き2回目となる。932年ぶりに日本の広範囲で観測された金環日食などの天体ショーの当たり年だったこと、スカイツリーの開業、ロンドンオリンピックでの日本史上最多の38個のメダルを獲得、山中教授がノーベル賞を受賞など数多くの「金」字塔がうち建てられた1年だったこと、政治や経済では年金資金運用に関連した詐欺事件や生活保護費の不正受給問題など「金(かね)」をめぐる事件、問題などが理由に挙げられた。2位以下は「輪」、「島」といった漢字が続いた。
揮毫された漢字は今年1年の出来事を清め、来年の幸せを願い奉納される。12月13日から31日正午まで、同寺本堂で一般公開する。