木屋町にある元立誠小学校(京都市中京区蛸薬師通河原町東入)で4月13日~15日、関西を中心に活動する若手監督が手掛けた9作品を上映する同イベント「SPRING FEVER 春の映画嵐」が開催される。主催はシマクマクラブ。
テレビアニメ「けいおん!」の琴吹紬役や、女性ユニット「スフィア」として活動する寿美菜子さんが当時14~16歳で出演した3作品の特集上映も行う。そのうちの一本「GHOST OF YESTERDAY」で寿さんは、京都の高校生、文子役で出演。文子の母は夫に先立たれ、記憶や精神に障害を抱えていた。母が兄の勤めるリサイクルショップ経営者、康冶を「お父さん」と呼んだことから康冶に夫として振る舞うよう頼み、康冶と共同生活をすることで母をだまし通そうとする。同作の松野泉監督は、この時のオーディションで寿さんが文子にぴったりだと確信し、うれしくてその日「スキップして帰った」という。
イベントでは7月からスタートする予定の京都から新たな映画人の発掘・育成を目指す俳優ワークショップの関連企画として、イベントで上映する映画の監督らによる「ワークショップ座談会」も開催。池永正二さん、原将人さんの作品とチェリスト黒田誠二郎さんのライブも予定する。
「映画は作って終わりということではなく、完成してから作り手が発信していかなければと感じている。映画を作る工程や僕らが京都で何をしているのかということも透明にしていきたい。今回のイベントも、その取り組みのうちの一つ。当時の寿さんと同世代となる10代後半や20代の方にも参加してもらえたら」と京都で映画の制作や配給を行うシマフィルムの田中誠一さん。
開催時間などはホームページで確認できる。