永仁2年(1294年)創建の法華宗寺院「妙蓮寺円常院」(上京区寺ノ内通大宮東入ル)住職の佐野充照さんはプロジェクト「法華戦隊ミョウレンジャー」を発足、現在、メンバー募集を行っている。
佐野さんは、住職のほかに町家の家主と借り手を結びつけることを目的としたボランティアグループ「町家倶楽部」の代表を務めるなど、さまざまな顔を持つ。「ミョウレンジャー」は、寺の節分の行事の時に鬼退治をする「正義の味方」を作ると面白いのではと考えたのがきっかけ。「西陣の活性化のためにマスコットのような存在にしたい。布教が目的ではない」(佐野さん)という。
「ミョウレンジャー」は5人組で、色は5色。「ホテイレッド」「ダイコクホワイト」「エビスイエロー」など神の名前にちなみネーミングした。武器も「金剛金槌(こんごうかなずち)」「土竜鉤針(もぐらかぎばり)」などで、デザインを担当したプランナーの小林さんは「神様が携えるものを参考に考え出した」と話している。
現在、コスチュームを作成中だが、レンジャーの中に入る「スーツアクター」はまだ見つかっていない。西陣が好きで、京都で活動ができることなどが応募資格。活動はボランティアになる。佐野さんは「ミョウレンジャーを通じて複合的に面白いことがしたい。ご当地レンジャーでも、寺が主催しているものはおそらく始めてなのでは。西陣のヒーローになれば」と話している。