木版制作を手がける竹中木版竹笹堂(京都市下京区綾小路通西洞院東入る新釜座町、TEL 075-353-8585)が現在、手塚作品とコラボした木版画作品を販売している。
浮世絵など伝統的な作品や包装紙や扇子などの制作を手がける同店。モダンなデザインのブックカバーや「京都手帖」「らくたび文庫」の柄でも知られる。
作品は手塚さんの筆のタッチや息づかいを浮世絵の技法で職人が再現。今回浮世絵になったのは「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「火の鳥」の3作品。「漫画とのコラボは初めてで職人さんも楽しんでいた」と森愛歩店長。一番人気はアトムだが、「3点全て欲しい」という注文もあるという。
同店では今後、ヤン・シュヴァンクマイエルさんや京都在住のデザイナー、カンバラクニエさんとの作品を制作する予定だという。「昔は印刷といえば木版だった。現代の作家さんは手刷りの温かさや色合いなどに興味を持つのでは」と森さん。「竹笹堂から木版の良さを発信していければ」とも。
価格は額付きで4万円。各種300枚限定。営業時間は13時~18時。日曜・祝日定休。