京友禅のパゴン(京都市右京区西院溝崎町、TEL 075-322-2391)は和柄のボクサーパンツに新柄を追加した。
ボクサーパンツの柄は全て着物で使われていた柄が基になっている。プリントではなく1枚の布から裁断して作るため、一枚一枚柄の配置が異なる。「好きな配置を選ばれる方も少なくない」と話すのは販売チーフの芦田知美さん。
柄は全4種類。それぞれ意味が込められている。「厄難退散」を願う「地獄の鬼」には大きな鬼に小さな鬼が追われている様子を描く。これは、妻ににらまれる夫を表現したものともいわれ、『悪さできないよ』という戒めの意味もあるという。「男性がお座敷遊びのときにちらりと見えるのが粋とされたと聞いている」と芦田さん。
新柄として登場したのは「鶴」の柄。赤の地に長寿の象徴とされる鶴を描く。鶴はくちばしの開いているものと閉じているものの両方だ。これは「あうんの呼吸」を表現したもの。夫婦で一つのことを一緒に協力して取り組むなどの意味も込められているという。そのほか「立身出世」を願う「鯉(コイ)」や、胞子でたくさん増えることから「子孫繁栄」を願う「きのこ」柄がある。今回全ての柄で縁の部分にドット柄をあしらい、よりポップな印象に仕上げた。
店頭では「『和柄のパンツ』というインパクトや柄のメッセージ性からギフト商品として人気が高い」という。「若い方にはかわいい色使いの『きのこ』、年配の方には控えめで使いやすい『鯉』の柄が人気」とも。中には「自分用」に購入する女性客もいるという。
価格は4,725円。サイズはM・Lの二種類。本店の営業時間は11時~18時。「祇園店」「SANJO by pagong」でも扱っている。