町家のライトアップイベント「都ライト’10」が8月27日~29日、京都市西陣エリアの4カ所で開催される。主催は、有志で集まった京都在住の学生を中心として構成された「都ライト実行委員会」(京都市上京区実相院町)。
期間中、上七軒通・浄福寺通大黒町・旧西陣小学校・西陣文化センターを主会場に、町家にライトを設置。「人と人・人と町家・町家と通りの織りなす暮らし」をテーマとする同イベント。町家の内から外の通りに向けてライトを照らす事で、家々から漏れる「暮らしの光」が通りを彩る。
各エリアで夜間にライトアップを行い、日中にはさまざまをイベントを開く。同実行委員会の光森さくらさん(精華大学2回生)によると、今年の「一押し」イベントは「都ライト'10灯籠(とうろう)」。会場となる西陣文化センターに近隣の小学生が作った「都ライト’10」の灯籠を常設展示している。「さまざまな美しい光や光の温かさを楽しんでいただければ」と光森さん。そのほか、各エリアの特色を生かし、京都最古の花街である上七軒では舞妓(まいこ)や芸妓(げいこ)の衣装を展示し、織りの町西陣のメーンストリートである浄福寺通では、浴衣・着物姿コンテストを開催する。
「過去5年間で得たものは地域とのきずな。今後はさらに地域の個性を生かしながら、複数の地域が連動した『都ライト』ならではの表現に磨きがかかってくると思う。『都ライト』を単なるイベントで終わらせるのではなく、多くの人に町家の魅力を知ってもらい、その感動を日常に持ち帰ってもらえるようなイベントにしたい」と意気込みをみせる。
ライトアップの点灯時間は各日18時~21時。イベントの開催時間は10時~21時。スケジュールなどはサイトで確認できる。