京都の夏の一大イベント「祇園祭」の期間中、「とらや」京都四条店(京都市下京区四条通御幸町西入、TEL 075-221-3027)を含む3店舗で「食べられる」ちまきを販売する。
一般に祇園祭の「ちまき」は「厄除けちまき」とも呼ばれる玄関に飾られる縁起物。その起源は八坂神社祭神が一夜の宿の温かいもてなしの返礼として茅の輪を腰に厄除けとして付けさせたとも言われる。形は端午の節句のものと変わらないが、何も入っておらず食べることはできない。
とらやでは祇園祭に因んだ、この時期にも1988(昭和63)年から「食べられる」ちまきを販売している。しかし、それ以前からも「お客様から依頼され特注品として作っていたようだ」と虎屋京都営業部の守屋江さん。この時期に販売することになった経緯は記録として残っていないが、「祇園祭の土産として始まったのでは」という。ういろうで作られたちまきは「割と甘みのしっかりした味」という。
ちまきは京都四条店のほか、京都髙島屋・大丸京都店のいずれも四条通沿いの3店舗で販売する。京都四条店は通りに面した店の前での販売も行い、期間中に100束以上売れるという。「このちまきは食べられます」と説明すると、観光客などが興味深げに手にとっていくという。「祇園祭の記念として楽しんでもらえたら」と守屋さん。
価格は1,134円。販売期間は7月15日~17日。