町家やギャラリーなど街中で講座を行う「京都カラスマ大学」が10月25日、開校する。運営は、NPO法人京都文化維持・推進協会(京都市中京区室町通、TEL 075-641-8491)。
同大学は京都市内を中心とした寺院や町家、ミュージアム、公園などをキャンパスに生涯教育プログラムを企画。講師は「京都に関わる人すべて」(同)。同大学の太田乃輔学長は「人と人のつながり、世代を越えて創出する新たなメディアとしてまちづくりに貢献したい」と意気込みを話す。
同25日の開校式は金剛能楽堂(上京区烏丸通一条下ル)で開催。ロボットクリエーターの高橋智隆さん(ロボ・ガレージ代表)が基調講演を行った後、木村宗慎さん(茶道家)、高橋聖介さん(seisuke88/高橋練染社長)、西堀耕太郎さん(京和傘日吉屋五代目)らを迎え、「Think 京都!!」と題したパネルディスカッションを行う。
翌26日は、4つの授業を開講。「芸妓Haaaan!」(真箏/MAKOTOさん=芸妓/シンガー)、「公開木版体験~人力輪転機!?」(竹中健司さん=木版摺師)、「京都写真散歩~アウト・オブ・文化財 篇~」(MOTOKOさん=フォトグラファー)、「やってみよう精神を育もう!」(手塚太郎さん=情報学者)などの授業を行う。
初年度は半期で開校式を含め延べ700人ほどの参加者を見込む。参加費はすべて無料。授業は毎月第4土曜日に開講する。
太田さんは「京都の持つ雄大で伝統的な資源をネットワーク化し、常に刺激的で面白い授業を展開したい」と話す。