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京都・河原町の繁華街に24時間無人販売の生花店 新入社員が企画

「Kleine geluk(クレイネヘリュック)」の(左から)安留万琳さんと石部月菜さん

「Kleine geluk(クレイネヘリュック)」の(左から)安留万琳さんと石部月菜さん

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 24時間無人販売営業の生花店「Kleine geluk(クレイネヘリュック)」(京都市中京区河原町通三条下る奈良屋町)が6月10日、オープンした。運営はカラオケチェーン「ジャンカラ」を展開する「TOAI(トウアイ)」(京都市中京区)。

内装は花が映えるコンクリート調の色にした

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 広さ約5坪の店内に、ガーベラやバラなどにカスミソウなどの小花、あしらいに使う葉物、ドライフラワーなど約45種類を並べる。価格は1本300円~。販売は、客が花を選び、セルフラッピングをして料金を払う仕組み。

 運営スタッフは、今年4月に入社したという新入社員の安留万琳さんと石部月菜さん。同社が借りる空き店舗の活用方法募集に「花の無人販売店」のアイデアを応募したところ、熱意や感性、顧客に喜ばれるだろうという点が評価され採用されたという。

 2人は仕事帰りや、朝の散歩の際に気軽に利用してもらい、自分のスタイルで花束を作ってもらいたいと無人で24時間営業にすることを決めたという。アイデアの採用が決まると、店内で花が映えるような色や照明に工夫を凝らしたほか、フォトスポットを設けたりした。父の日には黄色の花を集めたり、専用のメッセージカードも用意した。

 2人によると、客層はインスタグラムやティックトックで見て来店する人が多く、20代前半の女性の利用が一番多いという。来店は14時ごろが一番多いほか、夜間も客が訪れるという。

 2人は「これまで花屋は入りにくいと思っていた人でも、自分の個性に合わせて1輪から花が買えるので楽しんでもらいたい。今後は花を使ったスマホケースのワークショップや宅配サービスもできたりしたら」と意気込む。

 6月21日に両親のために花束を購入した女性は「よく前を通ってSNSでも知っていたため来店した。花を選ぶのも楽しく、思っていた以上にラッピングは簡単だった」と満足した表情を見せていた。

 同社広報担当者の世良聡和さんは「当社は経営理念の一つに『チャレンジ』があり、年齢、性別、役職等一切関係なくやる気があれば事業を任せている。失敗もあるだろうが、どうすれば顧客を楽しませられるのか、喜んでもらえるかを徹底的に考え抜く人財に成長してくれると期待している」と話す。

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