京都清宗根付館(京都市中京区)で現在、落合尚(しょう)さんの特集展示が行われている。
同館は、江戸時代に主に使われた「根付け」専門の美術館。根付けは印籠や巾着を帯から提げる際に使われた留め具で、主に象牙やツゲの木、鹿の角などを彫って作られる。館では現代作家の作品を中心に展示する。
1999年から知人のすすめで牙彫を始めた尚さん。展示では、象牙を彫って作られた、丸く筒のようになった葉の裏にバッタがいる「葉影」や、鹿角でキュウリにとまったトンボで夏を表現した「夏詩」など、季節を感じさせる作品が並ぶ。
開館時間は10時~17時(入館は閉館30分前まで)。入場料は、一般=1,000円、小学・中学・高校生=500円。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。8月31日まで。