京都市交通局によると、2016年に11.6%だったICカードの使用率は2017年に23.8%と1年間で倍増の伸びを見せているという。
京都市バスと市営地下鉄では2014年にICカードを導入。現在、関西で主流のICOCA(イコカ)やPITAPA(ピタパ)のほか10種類の交通系ICカードに対応している。
同局によると、倍増した主な理由は2017年4月からICカード定期券の運用がスタートし、定期の区間内外でICカードでの支払いができるようになったことからという。
インバウンド需要を受け、2016年に発売したICカード型乗車券「関西ワンパス」も使われているという。同局営業推進室の斉藤誠二さんは「関西国際空港でも購入でき、硬貨の出し方や種類がわからないということもないので使いやすいのでは」と話す。
「1枚のカードで支払いができてお客さまの利便性が高められる上、両替も不要なのでスムーズな降車につながる面もあるのでは。市バス利用時は手持ちのICカードを使ってもらえたら」とも。
同局では今後もICカード利用者増に取り組む方針という。