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京都で「30年後を考える」ワークショップ 参加者の「レジリエンス宣言」も

ワークショップの様子

ワークショップの様子

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 京都市は御池創生館(京都市中京区御池通柳馬場東入東八幡町)で12月19日、レジリエント(回復力のある)街づくりをテーマにしたワークショップ「We make 未来のKYOTO ~『あなたの○○』が『京都のため』に~」が開催された。

門川市長が登場する一幕もあった

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 当日は,市職員のほか、学生や研究者、海外出身者など25人ほどが参加。ファシリテーターから指導を受けた職員が「30年後の不安」をテーマに人口減少や治安の悪化、暮らしや経済といった参加者から出たテーマについてチームで何ができるか探った。人口減少を考えたチームからは「危機だけでなくチャンスとして捉えられるのでは」と提案。災害を考えるチームからは「1週間のキャンプ」といったアイデアも出た。

 最後に各自が「地域のコミュニティーに参加する」「あいさつをする」といった身近な「レジリエント宣言」をして終えた。

 茨木市から参加した神戸大学3回生の植村絹子さんは「京都の人が自分たちで自分たちの街をよくしようという思いが強いと感じた」と話す。龍谷大学の辻井宏佑さんは「無関心が都市を弱くするという指摘など発見があった」、同志社大学の中村将さんは「今取り組んでいる地域の取り組みも、学生に知ってもらい地域と学生の架け橋になりたいという思いを強くした」と話していた。

 2013年に京都市は、ロックフェラー財団が指定する「レジリエント・シティ」(自然災害やテロ、サイバー攻撃などの混乱等に耐え、可能な限り早急に復旧し、少子化対策を含めた人口減少社会への取組など、都市の持続性の追求などにより、より強靱(きょうじん)になっていく都市)に選定された。これを受け、本年度中に「京都市レジリエンス戦略」の策定を本年度中に行うとしている。

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