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京都南座で市川染五郎さんトークショー ラスベガス歌舞伎公演凱旋記念で

左から、いとうせいこうさん、春香クリスティーンさん、市川染五郎さん、猪子寿之さん

左から、いとうせいこうさん、春香クリスティーンさん、市川染五郎さん、猪子寿之さん

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 京都四條南座(京都市東山区四条大橋東詰)で10月20日、歌舞伎役者・市川染五郎さんのラスベガス歌舞伎公演凱旋(がいせん)を記念した「パナソニック・プレゼンツ『Wonder Kabuki Theater(ワンダーカブキシアター)』」が開催された。

「光ID」技術を体験する市川染五郎さん

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 市川さん、パナソニック会長長榮周作さんのあいさつで始まり、ラスベガスのホテルベラージオで8月14日~16日に公演された「Japan KABUKI Festival in Las Vegas 2015-2016」(以下ラスベガス公演)の公演映像を上映した。ラスベガス公演の演目は、琵琶湖を舞台に鯉(こい)の精と闘う「鯉つかみ」で、それに合わせて同ホテル前の湖の上に特設ステージを設置し、大噴水を全長約300メートルの巨大ウオータースクリーンにした。チームラボが作成した背景や、泳ぎ回る巨大な鯉の映像は、パナソニック製の高性能プロジェクターによって投影された。

 上映後は、「2020年に向けた新しい歌舞伎体験」についてトークセッションが行われた。登壇者は、市川さん、チームラボ代表・猪子寿之さん、いとうせいこうさん、春香クリスティーンさん、松竹常務取締役の岡崎哲哉さん。前半はラスベガス公演の振り返り、後半はテクノロジーと歌舞伎をテーマに進行し、パナソニックが開発した「光ID」技術の体験もした。

 同技術は、「光ID」を発信する特殊な照明器具などにスマートフォンをかざすと情報を読み取り、文字や画像の表示、音声解説の再生などができるもの。さまざまな言語に対応し、インバウンド対策への活用が期待されている。

 2020年に向けて、市川さんは「日本にしかない歌舞伎という伝統芸能を、堂々と世界に見せたい」と意欲を見せた。映像を手掛けた猪子さんは「300メートルのスクリーンを泳ぐ鯉を見ていると、染五郎さんの表情が見られないというようなライブ感や、どこに注目すればいいのかわからない構図」が日本美術や日本の伝統芸能の魅力だと話した。

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