京都リサーチパークサイエンスホール(下京区中堂寺南町)で10月15日、アマンリゾーツ創業者・会長であるエイドリアン・ゼッカ氏が「自然と文化の融合による治癒力」と題した特別講演、トークディスカッションを行った。講演は、「体も心も艶やかになるantuワークショップ:私達の考えるWell being」(主催=花王)のプログラムの一つとして開催された。
アマンリゾーツはインドネシア、タイランド、フィリピン、バリ、インド、スリランカ、カンボジア、ポリネシア、ブータンなどで18のリゾートホテルを運営。年間15万人の常連客がアマンリゾーツを訪れ、うち8%にあたる12,000人は日本人。50室以下のホテルで、「美しい自然環境の立地に美的な建築、シンプルで上質なデザイン」をモットーにしており、特にその土地の建築様式を取り入れることを大切にしているのが特徴。同社運営のリゾートには、ビーチを楽しむもの、アンコールワットの遺跡を楽しむもの、峡谷を見下ろすもの、スキーやゴルフを楽しむものなどがあり、その土地の魅力を最大限に体験してもらうことを重視しているという。
日本では京都を1号として展開を予定。用地は既に取得済みで、現在、諸申請を行っている。昔から日本にあった「日本の旅館の使われ方」をコンセプトの基盤に据え、「50年前から日本でも展開したいと考えていたものがようやく実現できる」(同氏)と話している。