映像芸術祭「MOVING」が4月20日から、京都市内各所を会場に開催される。
テレビをはじめとする映像メディアに触れる機会が日常的に増えているにもかかわらず、映像表現に注目した展覧会が関西では少なかったことを受けて企画された同展。映像表現の多様性を体験できるよう、さまざまな場所を会場に新進映像作家18組を迎えて開く。
京都在住の美術作家かなもりゆうこさんは、四条烏丸にある喫茶店跡空間で映像インスタレーションを展開。店舗跡の持つ記憶に注目し、スペースの掃除や片付けも作家が行い、そこにあった時間に触れられるような展示を行うという。期間中、デザインに焦点を当てたスペース「Division」(京都市中京区北小路町)や21世紀型公民館を目指す「Social Kitchen」(上京区相国寺門前町)など、通常の展覧会スペース以外の場所も会場になる。
そのほか、京都シネマ(下京区烏丸通四条下ル)での特集上映、METRO(左京区川端丸太町下る)、UrBANGUILD(中京区木屋町三条下ル)での映像作家とミュージシャンによるライブ、京都芸術センター(中京区室町通蛸薬師下る)では展示とトーク・イベントを開く。
同時期に国立京都国際会館とホテルモントレ京都で開催される「ART KYOTO2012」にも出展し、作家作品やオリジナルオムニバスDVDを販売する。
スケジュールなどの詳細はホームページで確認できる。5月13日まで。