京都市内各所で9月14日から約1カ月半にわたり、文化イベント「京都文化祭典’08 ～KYOTO ART FESTIVAL～」が開催される。

　同イベントは、京都が歴史の中で培ってきた伝統芸能や先駆的な文化芸術を発信し、世界に誇る文化芸術都市であることを国内外に広くアピールすることを目的に2004年から毎年開催されている。開催は今年で5回目。期間中、「市民ふれあいステージ」「京の華舞台」「第6回京都映画祭」「京都の秋音楽祭」「源氏物語千年紀」など多彩なイベントが催される。昨年はイベント全体で約65万人が参加した。

　市民参加型イベントである「市民ふれあいステージ」は、会場を例年のJR京都駅ビルから梅小路公園に移し10月18日・19日、グリーンフェアと共同で開催する。「京の華舞台」ではさまざまなアートイベントを寺社仏閣などの京都独特の会場で展開し、伝統芸能を代表する能や狂言に加え、Jポップ、古典雅楽、講演、衣装展示、庭園拝観などを企画。今年から「聞香」などの体験型イベントも取り入れ、五感で京都の文化を楽しめるイベントも開く。2年ごとに開催される「第6回京都映画祭」も今年は行われる。

　イベントをまとめる同市文化芸術企画課の倉谷誠さんは「長い歴史の中で成熟された京都の文化に触れる機会として、若い世代の人にはぜひ参加していただきたい。今後はもっと多くのイベントが開催され、あらゆる人に愛されるイベントになっていってほしい」と話す。

　開催は10月31日まで。京都の秋音楽祭、各関連事業などは11月以降も開催予定。9月14日（10時～11時30分）にはJR京都駅ビル室町小路広場で、門川大作京都市長による同イベントの開催宣言などオープニングセレモニーが行われる。

京都文化祭典’08