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京都駅ビルに「世界のおにぎり」 産学連携で10種類のおにぎり販売

「世界のおにぎり」のプロジェクトに携わる大阪芸術大学の学生

「世界のおにぎり」のプロジェクトに携わる大阪芸術大学の学生

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 大阪芸術大学(大阪府河南町)とニコニコのり(大阪市浪速区)が産学連携で展開するおにぎり店「世界のおにぎり」が現在、京都駅ビル(京都市下京区東塩小路町)に」出店している。

海外からの旅行客も興味深く見ていた

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 「世界のおにぎり」は、大阪芸術大学デザイン学科のプロジェクト「ぼくわたしデザイン」から生まれたアイデアとレシピをニコニコのりが製品化して販売するプロジェクト。2022年からキッチンカーで出店してきたが、常設の店舗での販売は初となる。

 店舗面積は約5坪。席数は9席。電子レンジを用意した。メニューは、米国の「チリコンカン」(350円)、スイスの「チーズフォンデュ」、フランスの「ラタトゥーユ」(以上380円)など10種類。そのうち7種類は大使館や領事館等などの協力を得て、味の確認を受けた。和束茶(160円)や京都醸造のクラフトビール(750~850円)、伏見や丹後など京都府内メーカーの日本酒5種類(700~880円)も販売する。

 ニコニコのり商品開発部の桶作雅彦さんによると、利用者の年齢層は幅広く、日本人と海外の利用者はほぼ同じ割合で、「フィッシュアンドチップス」やフランスの「鴨のリエット」、韓国の「ヤンニョムチキン」が人気だという。

 同大学3回年生の真喜志明日香さんによると、これまでに考えたレシピは150を超える。吉田早希さん(同)は「日本では入手が難しいスパイスや香草は代用品を使うなど工夫している」と話す。おにぎりのレシピ開発だけでなく、メニューイラストや説明に使うテキストも学生が作成。分かりやすく、誤解のないようにブラッシュアップを繰り返しているという。

 「京都は日本の文化の発信地といえる。いろんな人に世界と日本のつながりを感じてもらえたら」と松岡えみりさん(同)は話す。

 桶作さんは「ごはんは加塩しており、のりはうまみが強い。そこにどんな具材が乗っても大抵はおいしくなる。大使館や領事館でも『オニギリ』で通じるほどポピュラーになっているのを感じる。現在、16カ国24種類はOKが出ており、定期的に新商品と入れ替えるので楽しみにしてもらえたら」と話す。

 営業時間は10時30分~20時。来年4月6日まで。

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