四条烏丸の商業施設「ココンカラスマ」内のギャラリー「Kara-s」(京都市下京区烏丸通四条上る水銀屋町、TEL 075-352-0844)で現在、hiyomi circle(ヒヨミサークル)による展示会が開かれている。
同サークルは、大学で版画を学んだ4人のメンバーによるカレンダー作成ユニット。ユニット名は、昔のカレンダーの呼び方や暦を意味する「日読み」が由来。円や周期を意味する「circle」は、季節や暦の巡りを表す。同じ大学院で学んだ縁で学祭用に2011年に作成したカレンダーが好評を得て、毎年作成するようになり、同ギャラリーを通じて販売するようになった。
「『日を読む』という行動が、日常を楽しめるものになるように」と、紙やインクの組み合わせの印刷を模索する同サークル。今年は、壁掛けタイプのものと、短冊タイプの2種類を用意する。短冊タイプはメンバーが月ごとにイメージするイラストを描き、それを組み合わせて「文様」に仕立てる手法を用いた。
壁掛けタイプは、従来通り1人3カ月分を担当。オフセット印刷とシルクスクリーン印刷を組み合わせた。「シルクスクリーンは質感や発色が違って面白い」とメンバーの桐月沙樹さん。夜に淡い光を放つ蓄光紙を用いたり、ペーパー布巾の上からカラースプレーを吹いたりして雪の表現をするなど凝った作りになっている。100部限定。
展示では、同サークルと縁の深いイラストレーターの「とんぼせんせい」や、ニット作家の「cellfib」、「花背 WARA」のリース作品など暦をモチーフにした展示も行っている。
11月29日・30日には、シルクスクリーンを使った年賀状制作ワークショップも開催。あらかじめ用意したパターンを使って実際にシルクスクリーンで印刷できる。「お子さんでも、美術が苦手だった人でも簡単にかわいく仕上がるので、特別な1枚を作りに参加してもらえたら」と同サークルの堂東由佳さん。
開催時間は11時~20時。入場無料。ワークショップの料金は1,500円。定員は各回6人。事前予約制。予約はホームページで受け付ける。展示は11月30日まで。