祇園祭で橋弁慶山を出す橋弁慶町に伝わる古文書を電子化するプロジェクトが「京都イノベーションオフィス」(京都市中京区蛸薬師通烏丸西入ル橋弁慶山町)で1月16日、始まった。
この日集まったのは事務局スタッフを含めて8人。初心者から、古文書を読む会に所属するメンバーや、町内出身者、他府県から参加するメンバーまで参加者の背景はさまざま。
この日は橋弁慶町の町家(ちょうや)と呼ばれる町内の収蔵庫に保管されていた古文書の紹介や、「御山記録」という祭りに関係する収支を報告した帳簿の原本が披露された。今後のスケジュールや課題が検討され、同オフィスで月2回作業を行い、希望者には自宅でも作業できるようにすることが決まった。次回以降は、橋弁慶山保存会の前理事長の那須明夫さんが書き下した文を基に打ち込み作業が始まる予定。
「打ち込んだデータを基にして来年7月に出版物の形にしたい」と事務局の平井嘉人さん。来年7月は先祭りと後祭りの巡行が復活。後祭りで「くじ取らず」の橋弁慶山にとって大切な日と知り、場が盛り上がった。