京野菜についての知識を問う「京野菜検定」の受け付けが11月1日から始まった。
「京野菜をより知ってもらいたい」と2007年から始まった同検定。「『えびいも』の出荷時期の最も多い時期は?」など京野菜に関する60問を出題する。解答方法は4択と穴埋め問題。80%以上の正解で合格となる。受験者の幅は広く、東京や北海道からの受験もあるという。合格率は17~18%。
「京野菜という言葉はメジャーになっているが、個々の野菜についての認知度は低い。例えば『万願寺とうがらし』。京都以外では『これは辛くないですか』と聞かれたりする」と同検定を主催する「京のふるさと産品協会」(TEL 075-681-4284)の松井実さん。
しかし「京野菜は歴史が古く、知るほどに面白い」という。例えば奈良時代に栽培されていたという「九条ねぎ」。空海が大蛇に追いかけられたとき、ネギ畑に隠れて難を逃れたという話が残っている。「京野菜と京料理は深い関係がある」とも。「京野菜は、あまり品種改良をしていないので味が濃い。そのため京料理ではその味を生かすために薄味になったとも言われている。こういった京野菜のいわれを知ればより興味を持ってもらえるのでは」。
合格のコツについては、「料理をしない男性は調理法に関する問題に苦戦するようなので、実際に調理をしてほしい。京野菜に付いている地名と実際の地理をリンクさせるのも良いのでは」とアドバイスする。
受験料は2,000円。試験日は2011年2月5日。受験者を対象に事前の研修会も予定する。