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京都の小劇場設立プロジェクト ネットで1500万円調達も新たな難題明らかに

報告をするあごうさとしさん隣は狂言師の茂山あきらさん

報告をするあごうさとしさん隣は狂言師の茂山あきらさん

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 九条にある「スタジオシードボックス」(京都市南区東九条山王町)で11月5日、「Theatre E9 KYOTO(シアターイーナイン京都)」設立プロジェクトの報告会が行われた。主催はアーツシード京都(左京区)。

会場「スタジオシードボックス」のこけら落とし公演を行う「ママママ」の木之瀬雅貴さん

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 京都駅南側にある不動産会社「八清」(下京区)の倉庫を改装し、劇場やレジデンス、ギャラリー、カフェといった複合施設に改装し、若手の発表や文化の交流の場所として継続させていく同プロジェクト。

 6月に記者発表を行い、住宅地に劇場を建設するために必要な調査や図面の作成のための費用に掛かる1,400万円を目標にクラウドファンディングを実施。プロジェクト発起人で、劇作家のあごうさとしさんは、手数料などを除き約1,500万円が集まったと報告した。あごうさんは「海外の方も含め、多くの方からご支援をいただき目標額を上回る額をいただいた」と感謝を伝えた。

 同時に、必要となる金額が当初の予定を大きく上回る可能性があることを発表。「改修が必要な部分が予想よりも多いこと、オリンピックや京都のホテルラッシュによる人件費や資材の高騰、厳しい基準を守るためにハイグレードな建材で見積もったことで工事費が膨らんだのが主な理由。削減できるよう交渉は進めるが、さらに支援を集めるためのアイデアをいただければ」と呼び掛けた。

 参加者からは「どうなっているんだと言いたい」と率直な意見が聞かれたほか、「協力を求められる企業はないのか」「市への働き掛けはできるのか」といった意見が寄せられた。あごうさんは「ネーミングライツなどの方法も含め、今後の進め方について対応策を考え、発表したい」と話す。

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