京都・晴明神社、日本独自の暦をテーマにしたウェブサイト

GOGYOの編集作業

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 晴明神社(京都市上京区)が8月5日、暦をテーマにしたウェブサイト「GOGYO-暦をひもとく、暮らしをひらく。-」を公開した。

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 平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明を祭る同社。陰陽師は天体の観測を通じて吉凶を判じるほか、暦を作成することも重要な仕事だった。現在同神社では毎年「御祭神安倍晴明公秘伝本暦(ほんれき)」を300円で授与している。

 開設のきっかけは同神社フェイスブックの投稿。「『うなぎを食べる日』としてイメージされる土用の丑の本来の意味」といった暦に関する話題を取り上げると「知らなかった」「ためになる」と反響が大きかったことから、より多くの人に暦や暦から生まれた習慣を知って暮らしを豊かにしてほしいと始めた。公開日は事始めの吉日といわれる甲子(きのえね)。名前の「GOGYO」は中国から伝わった陰陽五行思想を元に、安倍晴明を中心とした陰陽師が確立し、暦にも用いられた「陰陽五行説」に由来している。

 サイトでは暦の解説のほか、習慣や行事の由来を紹介。ほかにも暦の元となった考え方の「陰陽五行説」、魔よけ・厄よけ、祭事といったテーマで記事を配信する。今後は華道や茶道、和菓子といった暦と深い関わりを持つ分野で活動する著名人の連載記事なども検討しているという。

 同神社広報担当者は「古くから日本で使われてきた暦を知ることで、日々のスケジュールに追われて見逃しがちな、虫の声や太陽の動きといった季節の移ろいを感じられるきっかけになるのでは。日々の生活を楽しく豊かになるようなサイトにしたい」と意気込む。

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