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京都リサーチパークで「マッピングパーティ」 スマホアプリで「みんなの地図」作り

マッピングの様子

マッピングの様子

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 京都リサーチパーク(京都市下京区)で8月3日、「京都エキニシミライルミ」キックオフイベント「マッピングパーティ」が行われた。

ストリートビューが作れる「Mapillary」

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 「京都エキニシミライルミ」は、京都駅西側エリアが昼間の人通りは多くにぎやかなのに対して、夜になると人通りが減り、明かりも少なく寂しい印象であることから、イルミネーションを使って街を明るくしようという試み。3回のワークショップを通じてイルミネーション点灯を目指す。

 初回のワークショップを行ったこの日は、青山学院大学教授の古橋大地さんを招き、OpenStreetMap(OSM)を編集する「マッピングパーティ」を行った。

 OSMは情報を誰もが編集できる「地図版ウィキペディア」。2004年にイギリスで始まったプロジェクトで、公的機関から地図情報の提供を受けたり、世界中のボランティアが編集に参加したり日々更新される。地図はインターネット上で公開され、商用利用もできる。フェイスブックなどで使われるなど身近な存在になりつつあるという。

 「これまではGPS機器とデジカメとメモが『三種の神器』だったが、今ではスマートフォンアプリですべてが事足りるようになった」と古橋さん。参加者は走行記録のアプリ「Strava」やストリートビュー作成アプリ「Mapillary」、OSMに地図情報を加えられるオフライン地図アプリ「MAPS.ME」をダウンロードした。

 古橋さんは「ストリートビューを作る際は、建物の高さ、素材、交差点名が分かるように写真を撮ると使いやすいデータになる。使う時を想定してほしい」とアドバイス。参加者たちは次々と写真を撮り、駐車場や店舗、橋といった情報を記録し、最後には実際に集めたデータをOSMにアップロードした。

 京都リサーチパークの近くに住んで1年になるという女性参加者は「簡単に地図が作れることに驚いた。普段よく使う道だが、消火栓やAEDのある建物の場所など新しい発見があった」と話していた。

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