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祇園祭・綾傘鉾の稚児が「お千度の儀」 金の烏帽子に狩衣姿で

本殿の前で柏手を打つ稚児ら

本殿の前で柏手を打つ稚児ら

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 八坂神社(京都市東山区)で7月7日、祇園祭「綾傘鉾」(あやがさほこ)の稚児の初めての公式行事が行われた。

一同、礼…あれ?

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 綾傘鉾は、33基ある山鉾(やまぼこ)の中でも古い形の「傘鉾」。明治期に途絶えていたが、1979(昭和54)年に復活を遂げた。棒振り囃子(はやし)でも知られている。現在では、稚児(ちご)の代わりを人形がを務める山鉾が多数を占める中、生き稚児が巡行する数少ない山鉾の一つとなっている。

 この日、6人の男児は稚児になるための「結納の儀」の後、本殿でおはらいを受け、「宣状の儀」という神の使いとして任命を受ける儀式で「宣状」を受け取った。稚児にとって、化粧をし、金色の烏帽子(えぼし)や薄物の狩衣(かりぎぬ)を着て行う初めての行事となる。

 この後、稚児たちは、綾傘鉾ののぼりにしたがって、紋付袴の正装をした父親と共に、祭りの無事を祈り本殿の周りを3度回る「お千度の儀」を行った。「千度」の由来は、吉日に参詣すると3度であっても千度の参詣に値するといわれることに由来する。

 稚児たちは緊張した面持ちで本殿の周りを回り、「はい、一礼」と世話方の指示を受け、頭を下げる様子に集まった人から「かわいらしいね」と声が上がっていた。

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