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京都水族館のペンギン「からす」のひな、プール解禁ならず 潜水に課題

きれい好きなのか毛づくろいでくちばしに付いた羽がついていることが多いという「からす」のひな。

きれい好きなのか毛づくろいでくちばしに付いた羽がついていることが多いという「からす」のひな。

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 京都水族館(京都市下京区)の生後約8カ月になるペンギン「からす」のひな(名前はまだ無し)が現在、泳ぎが未熟なためプールに自由に出入りできずにいる。

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 同館のペンギンは京都の通りにちなんだ名前が付けられており、ひなは、雄の「からす」(烏丸通に由来)と、雌の「てら」(寺町通に由来)の間に生まれた。からすは恋人を作らず、兄の「さん」の後を付いて回り、一緒に寝るなどして過ごしていたが、昨年てらとカップルが成立。巣穴にせわしなく石を運んで積み上げるなど「空回り気味」な様子のからすに「もうちょっと落ち着いて」と飼育スタッフも見守ってきた。

 2羽の間に生まれた雄のひなは、11月8日現在で3.02キログラムと成鳥と変わらないサイズにまで成長。見た目は「京都水族館一の美ペンギン」と称される「てら」の子どもの頃とそっくりだという。性格は、周囲でケンカなど起こっても興味を示さなかったり、エサの時間になっても朝の水浴びを続けてエサを食べに来なかったりとマイペース。飼育スタッフの鳥山理恵子さんは、「性格はからすに似たところがある」と話す。

 同館では定期的にプールに入れて、「3つ全ての岸から上がれる」「水深が深いエリアに2回往復できる」といった点をチェック。ほかのペンギンに追われた時でも逃げられるようになってからプールが自由に出入りできるエリアにデビューとなる。ひなは、水に浮かぶのは好きなようだが深く潜るのが苦手なことから、見送りとなっている。

 鳥山さんは「今年、てらが2つ卵を産み、ひなもお兄ちゃんになるかもしれないので頑張って上手に泳げるようになってほしい」とエールを送る。

 営業時間は10時~18時。入館料は、大人=2,050円、大学・高校生=1,550円、中小学生=1,000円ほか。

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