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京都駅八条口にワコール新社屋 コワーキングスペース併設、美と学びの交流図る

3000冊が蔵書されているライブラリー・コワーキングスペースの様子。今後も資料性の高い蔵書を順次増やしていくという

3000冊が蔵書されているライブラリー・コワーキングスペースの様子。今後も資料性の高い蔵書を順次増やしていくという

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 京都駅八条口側に10月6日オープンする「ワコールスタディーホール京都」(京都市南区西九条北ノ内町6、TEL 075-556-0236)のメディア向け内覧会が9月7日に行われた。

パブリックスペースの様子

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 今年8月に完成したワコール新京都ビルの1・2階に併設される同施設。「身体の美、関西の美、社会の美」の3つをテーマに、さまざまな角度から学べる講座を行う「スクール」と自主学習と「美」に関する資料性の高い蔵書を閲覧できる「ライブラリー・コワーキングスペース」を設ける。

 スクールでは、評論家の山田五郎さんによる西洋絵画講座や、元「greenz.jp」編集長で京都精華大学人文学部特任講師の兼松佳宏さんを講師に迎えるワークショップなど、3つのテーマをもとにする哲学、文化、生活など8つのカテゴリーをベースに美について学べる講座を開講する。広さ1約17坪の1階に2部屋、約20坪の2階に4部屋を用意し、各階のスクールスペースは、パーテーションを外すことで1室にもなり、大規模な講演にも対応する。2階の同スペースには、ボディーサイズの測定やファッション講座に対応するため、フィッティングルームも完備する。

 ライブラリーの書籍は、ファッションやデザインをはじめ、旅や食などライフスタイルを11セグメントに分類し、3000冊を蔵書する。選書は、企業ライブラリーや国立新美術館内「スーベニアフロムトーキョー」などを手掛けるブックディレクターの幅允孝(はばよしたか)さんを起用した。幅さんがお薦めする各シーズンの書籍を紹介するコーナ―や京都服飾文化研究財団(KCI)が所有する資料を展示する「KCIモバイルライブラリー」を設ける。

 コワーキングスペースには38席を用意。スペース内はWi-Fi、デスクタイプの席には電源も完備する。利用者には、1日1ドリンクサービス付き。

 1階には、デザイナーズ雑貨やステーショナリーを販売するショップとギャラリーも併設。今後、講座に連動した展示や販売なども検討している。

 「スタディーホールは、自習室という意味だが、学びや美に対して目的を持った人同士が世代や属性を超えて交流することが狙い」と同社広報の猪熊敏博さん。「ワコールがこれまで培った美に関する知識やノウハウを織り込んだ学びの空間で、訪れた人の感性を刺激するような出会いの場となれば」と話す。

 営業時間は10時~17時30分。「ライブラリー・コワーキングスペース」の利用料は、1日=1,640円、月会員=1カ月1万800円。

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