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京都のスタバで風呂敷使った「エコアクション」 市民発企画の第一弾

風呂敷を使い方を学ぶ参加者

風呂敷を使い方を学ぶ参加者

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 京都市内のスターバックスで4月29日、京都市とスターバックスが共同で行う「YES,WE DO KYOTO」プロジェクト発のワークショップ「ORIGAMI Sleeve(オリガミスリーブ)」が行われた。

出来上がった風呂敷の「スリーブ」

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 同プロジェクトは、京都議定書締結の地である京都から「京都らしいエコなライフスタイル」を世界に発信しようと昨年11月にスタート。公募で集まった京都市で働く人や学生がワークショップを通じてアイデアを出し合い、企画の準備を進めてきた。

 三条大橋店(東山区)では他店に先駆けて折り紙から着想を得た「マイスリーブ」作りワークショップを実施。「スリーブ」とは、熱いドリンクを提供する際に手に触れる部分をカバーするもので、全国のスターバックスでは、再生紙製のスリーブが1日約20万個利用されている。

 参加者は、自己紹介とプロジェクトの紹介を受けた後、ふくさや風呂敷を扱う老舗の宮井(下京区)の風呂敷を使って「真結び」を学んだ。「風呂敷は物に合わせて包んだり、結び目を作ってバッグにしたり、使わない時は小さく畳めるのでかさばらないエコなアイテム。生活に取り入れてもらえたら」と講師を務めた同社企画開発室の小山祥明さんは呼び掛けた。

 最後にカップに使える「スリーブ折り」に挑戦。50センチ幅の風呂敷をカップに巻いて、折りたたんでできるスリーブが完成すると「慣れるまでは難しいが、分かってしまえば簡単」「見た目もかわいい」「紙よりも熱くない」といった声が上がった。

 神戸から参加した菜津美さんは「以前からエコに関して『もったいない』という意識はあったが、何で代替していいのかわからず難しかった。風呂敷はいろんな柄を楽しみながらエコができるのがわかったのでこれからも使っていきたい」と笑顔を見せる。

 同日夜には、市内のスターバックス13店で、「ない」ことを楽しむ企画「nothing is charming」が実施される。日本の文化の一つ「引き算の美学」の実践として、店内をライトダウンして、いつもと違うバーのような落ち着いた雰囲気を演出する。日程・開催店舗・時間は公式ホームページから確認できる。

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