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京都で「モノ:ファクトリー」イベント リユース素材使ったワークショップなど

産業廃棄物になる容器が何に使われてどこから運ばれてくるのか解説する中台さん(写真左)

産業廃棄物になる容器が何に使われてどこから運ばれてくるのか解説する中台さん(写真左)

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 京都の社会起業家支援拠点「Impact Hub Kyoto」(インパクトハブキョウト、京都市上京区相国時門前町、TEL 075-417-0115)で現在、イベント「モノ:ファクトリーがHUBの能舞台にやってくる」を開催している。

マテリアルバイキングに展示されているマテリアル

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 「モノ:ファクトリー」は、群馬県にある産業物中間処理会社「ナカダイ」が運営する「廃棄物の使い方を創造する」拠点。金具やプラスチック製工業製品などの廃棄物を、アーティストが作品の材料、DIYで活用する「マテリアル」として量り売り販売するほか、同社の工場見学やマテリアルを素材にしたワークショップを同工場ほか各地で開催し、同社によると回収した廃棄物の約99%をリサイクルしているという。また、同事業は2013年、グッドデザイン・未来づくりデザイン賞を受賞した。

 同イベントでは、さまざまなマテリアルを展示、量り売りする「マテリアルバイキング」のほか、コーヒーの麻袋を使ったコースター作り、電子基板を加工したストラップ作りなどのワークショップを開く。オープン時間中は随時、申し込み不要で参加できる。

 22日は、ナカダイ常務の中台澄之さん、京都大学環境科学センター助教の浅利美鈴さん、ファシリテーターに同大学総合博物館准教授塩瀬隆之さんを招き、トークショーを行った。

中台さんは、産業廃棄物の回収の様子やマテリアルになるまでの流れを説明し、「廃棄物を毎日見ているが、ゴミを否定しないで受け入れ、どこから来て何に使われたのかを学んで、楽しむようにできれば」と話す。

 「廃棄物でも、クリエーティブな発想でもう一度使える物になる」とも。「一見何に使われたのか分からない、見たこともないようなマテリアルがたくさんあるので、いじって遊んで楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 23日は、「平成の妖怪づくり」と題したワークショップを行い、5歳~11歳の子ども16人が参加した。パソコンのモニターとキーボードの解体と、モノ:ファクトリーのマテリアルを使って思い思いの妖怪を作ったほか、精華大学マンガ学科の学生と妖怪のイラストを描くなどして楽しんだ。

 24日は13時30分から、マテリアルと雑紙を使ったワークショップ「オリジナルの雑がみボックスを作ろう」を開く。主催は室町・エコ学区推進協議会。

 開場時間は10時~20時(最終日は14時まで)。今月25日まで。

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