京都水族館のチンアナゴ水槽が復活 ニコニコ動画で「引っ越し」中継も

砂の中に潜らないニシキアナゴとそれを見つめるチンアナゴ(大きい写真で全身を表示)

砂の中に潜らないニシキアナゴとそれを見つめるチンアナゴ(大きい写真で全身を表示)

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 京都水族館(京都市下京区)で11月10日、チンアナゴとニシキアナゴの水槽移し替え作業が行われた。

入れ替えを待つニシキアナゴ

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 チンアナゴやニシキアナゴは、体長20センチから40センチの細長いウナギ目アナゴ科の海水魚。敵から身を守るために砂に体を埋めて、体の半分ほどを外に出して、潮流に運ばれてくるプランクトンを待ちかまえて補食するのが特徴で、日本では高知県から琉球列島にかけて生息しているという。

 同館は、展示替えによりチンアナゴとニシキアナゴの展示を終了した所、「チンアナゴはいないのですか」「またチンアナゴが見たい」との要望が多く寄せられたことから展示再開が決まった。

 再開日は「チンアナゴの日」の11月11日に合わせて行われた。「チンアナゴの日」は、1が並ぶさまが、チンアナゴやニシキアナゴが砂から顔を出した姿に似ていることから系列のすみだ水族館が申請し、日本記念日協会に認定されている。10日の閉館直後から作業を開始して、チンアナゴとニシキアナゴの合計111匹を、バックヤードの予備水槽から表の水槽に移し替えた。

 移し替えの様子は「ニコニコ動画」の生放送で中継された。飼育スタッフのあいさつの後、「チン2匹」「ニシキ3匹」と透明な容器に入れて数を数えながら新しい水槽に放していった。画面上では、一緒にカウントしたり、「からまってる?」などのコメントが流れた。すべての個体が水槽に入れられると拍手を意味する「888888888888」がスタッフに送られた。

 チンアナゴやニシキアナゴは水中を泳いだ後、しっぽを振るわせて砂の中に入っていった。臆病な性格のためか多くの個体が頭だけを出して外の様子をうかがっていたが、砂の中に入らず、全身を出したままの個体も見られた。

 飼育スタッフの藤原智昭さんは「犬の狆(チン)に似ていることからこの名が付いたとも言われている。実際に似ているのかやニシキアナゴとの違いなどを間近で見てもらいたい。エサを食べている時は全身が見られる可能性が高いので、1日2~3回のエサのタイミングが合えば注目してもらいたい」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は10時~20時。チケット料金は、一般=2,050円、大学・高校生=1,550円、小・中学生=1,000円ほか。

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