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京都の七條甘春堂の「天の川」、「美しすぎる」とSNSで話題に

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 京都で150年続く老舗和菓子店、七條甘春堂(京都市東山区七條通本町東入)の夏季限定商品「天の川」が、「美しすぎる」とツイッターなどで話題になっている。

「天の川」を手にする木ノ下社長

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 「天の川」は、小倉羹(おぐらかん)、白色の味甚羹(みじんかん)、青色と赤色の琥珀羹(こはくかん)を斜めの層にして作った和菓子。琥珀羹の中には銀箔(ぎんぱく)がちりばめられている。この商品は、同社現当主木ノ下亮さんの代で考案され、1995年より販売。夏の夜空、七夕の天の川を和菓子で表現している。色の配合、寒天を斜めの層に重ねる技術が難しく、1日の生産量は200本程度。

 同商品は、20年のロングセラーであるが、2014年ごろよりツイッターなどのSNSで「美しすぎる」と話題になり、注文が殺到した。今年は、5月5日より予約を開始したが、2日で約1500件の予約となり、予約を打ち切り。現在は店頭販売のみ。6月1日の販売開始から、ほとんど午前中に売り切れてしまうという。

 和菓子屋がターゲットとする客層は40~60代の女性であるが、SNSの影響か、同商品は20~30代の男女が多く買い求めているという。「私たちから見たら定番の商品でも、SNSを通じて初めてこの商品知った若い人達には新しい和菓子に見えるようだ。若い男性グループの客が和菓子を買いに来るなんて、それまでほとんど見なかった」と木ノ下社長。

 「天の川」の販売は、旧暦の七夕8月13日までの予定。生産予定数が終わり次第終了。価格は864円。購入は一人2本まで。

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