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京都の若手職人ユニット「GO ON」が積水ハウスとコラボ 入居者と交流会も

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 細尾ギャラリー(京都市上京区)で6月27日、京都の若手職人ユニット「GO ON」が共有部分を手掛けるマンション「グランドメゾン京都御池通」入居希望者との交流会が開かれた。

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 同ユニットは新たな「ものづくり」を目指す、細尾真孝さん(西陣織「細尾」)、辻徹さん(金網「金網つじ」)、八木隆裕さん(手作り茶筒「開花堂」)、中川周士さん(京指物「中川木工芸比良工房」)、小菅達之さん(竹籠「公長齋小菅」)、松林佑典さん(陶器「朝日焼」)の6人で作るユニット。デンマークのデザインスタジオのプロダクトを形にする、夜の太秦映画村で職人と話ができる「旦那バー」を開催するなどの活動を進めている。

 当日は、細尾さんと辻さんと参加者が昼食を囲みながら、プロジェクトやGO ONの「ものづくり」を紹介。ショールームでは、プロダクトを手にとって紹介。焼き網や茶こしで知られる辻さんの金網は、バスケットや、ランプシェードにも応用。細尾さんは、和紙に金を張った「箔(はく)」を使い、見る方向により透けて見える生地や、和紙に漆を塗り、糸状に細く切って織り込まれたサンプルを紹介。こうしたテキスタイルは「ルイ・ヴィトン」の壁面やインテリアとしても使われているという。

 参加者はその後、細尾さんの工房見学を行った。同社では5年前から幅が150センチの大判のテキスタイルに対応した織機を開発。現在はこうした依頼で織機の予定が半年以上埋まっているという。参加者からは「西陣織のイメージが変わった」という声も聞かれた。

 積水ハウス大阪マンション事業部設計室の須藤晴彦さんは「暮らしの価値を提供することを目指す当社と、現在のGOONの活動は、近いと考えている。実際に職人の方と話をしてもらうことで、これからの住まいに期待も持っていただけるのでは。来年7月の引き渡しまでにもこうした機会を提供できれば」と話す。

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