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「空降る飴玉社」が和菓子店舞台の人間ドラマ 11月は東京で上演へ

公演の様子

公演の様子

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 京都を中心に活動する演劇団体「空降る飴玉(あめだま)社」が東山青少年活動センター(東山区)で10月8日~10日、「ここは野分前夜、朱の麓」の京都公演を行った。

再会する雪嗣、菜津朗、修の3人

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 作品は京都の和菓子店を舞台に、店の跡継候補を外れた主人公の美萩(みはぎ)を中心に、跡継ぎの兄、急に消息を絶った幼なじみ、主人公を慕うもう一人の幼なじみ、4人の行く末を見つめる主人公の友人の5人の人間模様を描く。11月には東京公演を行う。

 脚本・演出の加藤薫さんは、東京での上演を前提に「老若男女がときめく和の要素を入れたい」と王道で勝負しようと和菓子を設定の軸にしたという。また、一つのものを極め続ける「職人」の生き方は、演劇作品を作る自身の生き方にも重なる部分を感じたという。

 作品には「怖くても、傷ついても、自分のために生きること」の大切さを込めた。育ってきた環境や確執を描きつつ、「自身の人生と運命に向き合うこと、好きにかける情熱は何者にも妨げられてはいけないこと、自分自身でかき消さないこと」を人間ドラマで表現をしようと登場人物や関係性を加藤さん自身の経験を基に形成していったという。

 加藤さんは「公演後、お客さんから『あっという間の105分だった』という声をもらいうれしかった。これまで一緒にやってきた出演者・スタッフの理解の厚みと深さ、新しいメンバーの『青いきらめき』を感じた公演だった。東京公演に向け、稽古やスタッフワークのブラッシュアップをしたり、お客さまに教えてもらった『京都らしさ』も反映したりして、脚本も少しリライトして作品の中身を凝縮し、磨いていきたい」と意気込む。

 東京公演は「新宿眼科画廊 スペース地下」で11月13・14日に行う。前売り=1,500円、当日=1,800円ほか。

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