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関西企業は「SDGs」どう取り入れる? 京都の講演に100人超参加

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 京都リサーチパークで7月26日、「関西SDGsキャラバンin京都~我が社もSDGsに貢献しています~」が行われた。主催は近畿経済産業局と京都府。

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 SDGsは、Sustainable Development Goalsの略で「持続可能な開発のためのグローバル目標」。2015年の国連総会で採択された。「誰一人取り残さない」を理念に17の目標の下に169のターゲット(具体目標)と230の指標を設定。政府や企業、市民社会で連携するよう呼び掛けている。

 プログラムでは、政策研究大学院大学の大野泉さんの講演と、グンゼ、三共精機、日本電産の3社がそれぞれのSDGsの事例や取り組みを紹介した。当日は定員の100人を超えて企業の担当者らが参加した。

 大野さんは「SDGsの達成は大きなチャレンジであり、イノベーションを起こすなど、多様なコラボレーションが生まれる大きなビジネスチャンスになる」と力説。エチオピアの官民協力体制や関西で「Dari K」や「坂の途中」(中京区)が活躍している事例を紹介。「意識を変えていくリード役として関西に期待したい」と締めくくった。

 グンゼのコーポレートコミュニケーション部の小倉誠さんは、京都府綾部市旧何鹿郡の「郡是」が社名の由来であり、女子教育や高付加価値で品質の高い商品を作るため人を大事にし、地域の養蚕業の振興につなげる取り組みがあったと紹介。環境負荷の低い商品の製造だけでなく、働き方改革や地域社会への貢献も進めていると話す。

 総合モーターメーカーの日本電産IR・CSR推進部の重本章子さんは、発電される電力の半分をモーターが占めることから効率の良いモーターを通じて消費電力の削減に貢献することを目指しているほか、取締役直下にCSV委員会を設け、事業の進め方が誠実であることを追求。地域貢献と言ったことも進めているという。

 三共精機の社長、石川武さんは取引先の要望でKES(京都環境マネジメントスタンダード)認証を取得したほか、自社の強みを見直し、コア部分の「誠意」を発信する社員全員がブログを書く取り組みを始めたことや、国内が超売り手市場になり採用難になったことから留学生を積極的に採用し、社員の多様化やグローバル展開にもつながるなど「会社のピンチに対応するためにやってきたことが、プロットすることでSDGsになっている。SDGsの課題は日本の『身の回り』の問題。課題解決が結果として自社の魅力につながる」と、中小企業がSDGsを取り入れる方法を示唆した。

 講演に参加した大東化成工業(大阪市)の香川秀治さんは「石川さんの考え方が参考になった。当社もSDGsを掲げてやるわけではないが、人事制度や働き方の制度を変えようとしている。現在目に見える問題が無くても、長期的に見て必要なことになるのではないか」と話した。

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