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京都国際映画祭で「SDGs花月」 国連の取り組みとお笑いが異色コラボ

国際連合広報センター所長の根本かおるさん

国際連合広報センター所長の根本かおるさん

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 京都市中京区内のホテルで10月12日、京都国際映画祭が国連の取り組みとコラボした企画「SDGs花月」について、国際連合広報センター所長の根本かおるさんに話を聞いた。

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 「SDGs」は、Sustainable Development Goalsの略で「持続可能な開発のためのグローバル目標」としてニューヨーク・国連総会で2015年9月に採択された。「誰一人取り残さない」を理念に「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「住み続けられるまちづくりを」といった17の目標の下に169のターゲット(具体目標)と230もの指標を設定。今年7月に「2030年の達成に向け、取り組みを強化する必要がある」という報告書が発表された。

 根本さんは「まだまだ認知度の低いSDGsについて芸人さんにお笑いにしてもらうことで『SDGsって何だろう』と関心を持ってもらうきっかけになるのでは」と話す。映画祭とのコラボに当たっては、吉本興業の全社員にSDGsの取り組みを学ぶ勉強会の機会を設け、準備を進めてきたという。

 10月13日は、こうした取り組みの一環として3つのSDGsの目標に関するネタを作り、一番のネタを決める「SDGs-1グランプリ」を開催する。お笑いコンビのNON STYLEやダイアンらが挑戦し、根本さんも審査委員として参加する。「よしもと新喜劇」とのコラボ企画も行い、2つの目標をストーリーに盛り込んだ新作を書き下ろして上演するほか、出演者がセリフの中にお客さんから指定された目標に関するキーワードを即興で入れる試みも行う。「私も関西出身で、慣れ親しんだよしもと新喜劇に関わらせてもらえるのがうれしい」と根本さん。

 根本さんは、「17の目標そのものは国連が政府に対して呼び掛けているものだが、自分自身の足元に課題があることに気付いてほしい。西川きよしさんがおっしゃっている『小さなことからコツコツと』が集まれば、大きな道になっていく」と笑顔を見せる。

 「京都は『京都議定書』の締結地でもあるので、持続可能性への意識が強い地域だと認識している。物を捨てずに大事にすることや文化の継承についても知恵があり、親和性が高いはず。SDGsを一過性のイベントにせず、自然な形で続けてほしい」と話す。

 開場時間は1部(映画上映『ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。それだけや。 西川きよし/博多華丸・大吉/山口智充/渡辺直美 編』)=15時30分、2部(SDGs‐1グランプリ&SDGs吉本新喜劇)=18時15分。チケットは1部=700円、2部=3,000円(弁当付)、通し券=3,300円(弁当付)

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